PR

遊びベースで学びの楽しさを育む
フィンランド式教育「HEI Schools」の
インタープリスクールが名古屋・栄に開園

2026年4月、中部電力が運営主体を担うインターナショナルプリスクール「HEI Schools Nagoya Sakae」が名古屋に開園する。北欧・フィンランドを拠点に、フィンランド式の質の高い幼児教育を世界中で展開するHEI Schools(ヘルシンキ・インターナショナル・スクールズ)の初の日本校だ。遊びをベースにした学びを通して、近年注目を集める「非認知能力」を育むことを目指している。“フィンランド式教育”ではどのように非認知能力を育てていくのだろうか。AERA with Kids編集部が話を聞いた。

文/桝郷春美、岩本恵美 写真提供/HEI Schools Nagoya Sakae
デザイン/GREEN GHOST
制作/朝日新聞出版メディアプロデュース部ブランドスタジオ
企画/AERA with Kids Plus AD セクション
名古屋から世界に羽ばたく子どもたちを
名古屋から世界に羽ばたく子どもたちを

HEI Schoolsは、フィンランド・ヘルシンキ大学の研究に基づいて開発されたフィンランド式の幼児教育プログラムを提供する教育ブランドだ。国の幼児教育の研究と実践の最前線を担うヘルシンキ大学と、教育・デザイン分野の専門家たちが2015年に共同設立し、最新の研究に基づいてプログラムをアップデートし続けている。25年12月現在、世界14カ国、25カ所のプリスクールや幼稚園でHEI Schoolsを展開。さらに今後19カ所で開園を控え、幼児教育の新しい選択肢となる革新的な教育モデルは、世界で着々と広がりを見せている。

26年4月に開園するインターナショナルプリスクール「HEI Schools Nagoya Sakae」では、2〜5歳を対象に受け入れる。場所は、名古屋の中心地・栄で建設が進む複合商業ビル「ザ・ランドマーク名古屋栄」内。四つの大通りに囲まれ、地下鉄と私鉄の栄駅と栄町駅に接続し、車でも電車でも通いやすい立地だ。

運営主体を担う中部電力は、地域の暮らし全体を支えるすべてのインフラになるという将来像のもと、子育て支援事業としてHEI Schoolsを日本に初めて誘致した。中部電力は、これからを生きる子どもたちが時代の変化に対応していくのに、自分で考えて創造する力を育む教育の必要性を重視している。そこで、遊びを通して、レジリエンス(くじけない心)やコミュニケーション力、問題解決力など非認知能力を自然に伸ばしていくフィンランド式教育に着目。HEI Schoolsと連携し、保護者が安心して子どもを育てられるまちづくり、名古屋から世界で活躍できる子どもたちを育てる場づくりを目指す。

名古屋から世界に羽ばたく子どもたちを
名古屋から世界に羽ばたく子どもたちを

近年、教育現場でよく耳にする「非認知能力」。やり抜く力や忍耐力、協調性、自制心など数値で測れない力を指します。親御さんの関心も高く、AERA with Kidsでもよく取り上げるテーマです。これまでは、計算力、IQ(知能指数)といった数値で測れる「認知能力」、いわゆる“学力”が重視される傾向にありましたが、認知能力は非認知能力と相関関係にあるという指摘もあります。特に非認知能力は幼児期に大きく発達し、その後の認知能力アップにも影響すると言われています。

子どものモチベーションを刺激する学びの環境づくり
子どものモチベーションを刺激する学びの環境づくり

同園のカリキュラムは、「学びは子ども自身から始まるもの」というフィンランドの教育哲学に基づいた設計だ。大人が子どもを教え導くものという考えではなく、「子ども一人ひとりが能力を持つ、自立した存在」という信念のもと、子どもを中心とした学びになるよう教育を組み立てる。食事や着替えなど一日のあらゆる場面を学びの機会と捉え、「遊びを通じた学び」を中核に、日常生活や経験と結びつけた学び、園外活動など自然とのつながりを大切にした「自然の中での学び」が大きな特徴だ。

遊び、体を使った活動、創造的な表現など、子どもが引かれる内容にすることで自発的に学びに向かう工夫を凝らし、教科書やプリントに頼らず、おもちゃや教具を用いて手を動かす。ごほうびを与えて子どもに勉強や宿題をさせるのではなく、 HEI Schoolsでは学ぶ活動自体が面白ければ子どもは自然と集中するという考えから、教師が無理強いをすることはない。そんな学びの環境を整えることで子どもは自ら学びに向かう力を養う。自分からやりたいという気持ちを学びの原動力とすることで、子どもの可能性を最大限に引き出すのがフィンランド式教育の強みだ。

子どものモチベーションを刺激する学びの環境づくり
子どものモチベーションを刺激する学びの環境づくり
子どものモチベーションを刺激する学びの環境づくり
子どものモチベーションを刺激する学びの環境づくり

子どもの学びにおいて、多くの親御さんから悩みとして聞かれるのが「モチベーションの維持」。遊びをはじめ、身のまわりの出来事や自然との触れ合いなど、さまざまな「体験」を通して学ぶHEI Schoolsのフィンランド式教育は、体験をきっかけに子どもの知的好奇心を育み、学ぶ意欲に自然とつながっていくようにデザインされています。小さいころに物事を知る喜びや学ぶ楽しさを感覚としてつかんでおくことで、自信や自己肯定感の獲得にもつながります。人生を通して学び続けていく力にもつながるかもしれません。

「遊び」のなかで育まれるさまざまなスキルとは?
「遊び」のなかで育まれるさまざまなスキルとは?

カリキュラムの核となる「遊びを通じた学び」とは具体的にどのようなものだろう。例として、病院ごっこやお店屋さんごっこがある。どちらも遊びのなかで協力し、コミュニケーションを取り、役割分担を話し合う、という非認知的な学びの要素があるものだ。病院ごっこでは、遊びを通して「生きる力」を育む。セルフケアスキルや思いやりの感覚の育み、体の部位や気持ちを伝える言葉を覚えるところから、生活習慣や体の仕組みと臓器を結びつけて学ぶところまで進む。お店屋さんごっこでは、商品ラベルや買い物リストの作成などの読み書き練習から、「言語」の基礎力がつく。また、買い物のやりとりをする、順番を待つといった社会的スキルから入り、数やお金の概念を段階的に学んで数学的な思考も養う。

「遊び」のなかで育まれるさまざまなスキルとは?

続いて発達段階に応じたアクティビティーを、数学的スキルの例でみてみよう。2~3歳児の場合、まだ数の概念に自然に興味を持たないため、関心を引きやすい音楽と組み合わせて“やわらかく”数字と出合っていく。「Five Little Ducks(5わのアヒル)」のようなかぞえ歌を使って指で数えたり、アヒルの人形を移動させたりして、遊びのなかで学びの土台を育む。4~5歳児になると数の意識が育ち、基本的な数の構成の理解も始まっているため、カードゲームのような自立的な学び方に変わっていく。このように発達段階で内容や方法を変えることで、子どもにとって無理なく、チャレンジのある学びを提供する。遊びは全ての年齢に適用できる柔軟なツールなのだ。

そんな「遊びを通じた学び」によって、どのような力が育まれるのか。HEI Schoolsでの遊びは常に他者との関わりがあり対話的でコミュニケーションを伴うため、中心は言語力だ。実際、HEI Schoolsを出た子どもたちのコミュニケーション力は高く、人見知りをせず社交的で、初対面の大人にも積極的に話しかけようとする子が多いという報告が世界中から寄せられているという。

ほかにも、総合的な発達に関わるもので、読み書きや数の理解など基礎学習スキルも自然と育まれる。さらに道具の扱いから手先の器用さ、アートで想像力豊かな思考、ブロック遊びで設計力や問題解決力というように、遊びがベースになると学びの可能性が限りなく広がる。HEI Schoolsでは、どんなスキルも遊びのなかで練習したり、身につけたりできると考え、多様な遊びを展開している。

遊びには想定外の出来事や試行錯誤がつきものです。それでも子どもが嫌にならずに遊び続けるのは、子ども自身が“ワクワク”しているから。“ワクワク”の気持ちに支えられ、安心して失敗し、何度も試し直せる遊びの時間は、子どもが自ら考え、工夫し、挑戦する大切なひとときだと言われます。HEI Schoolsでは、遊びを通して学びを深めるプロセスが工夫されています。

深く長く残る学びを重視、日本の文化や習慣も大切に
深く長く残る学びを重視、日本の文化や習慣も大切に

遊びをベースにした教育で、子どもたちが「学ぶことは楽しい」という感覚を育むフィンランド式教育。そこに強く魅力を感じ、切実に受けとめているのはHEI Schools Nagoya Sakae園長に就任する鵜飼ゆかりさんだ。フィンランドで1年間教育を学び、日本では難関大や医学部専門塾などで英語講師を務めるなど教育分野で豊富な経歴を持つ。

20年以上、鵜飼園長が日本の教育現場に身を置くなかで、抱いていた思いがある。「受験勉強でも伸びるお子さんは自分の頭で考えて、興味から入って楽しんで勉強することができます。友達の輪を作って、教え合い、協力もできる。そういう子どもたちは、たとえ第1志望校に受からなかったとしても、心折れずに学び続けられるんですよね。これからの時代を生きる子どもたちにはそんなふうに育ってほしいんです。ずっと心に抱いてきた理想の教育が、HEI Schools Nagoya Sakaeで初志貫徹できると思っています」

深く長く残る学びを重視、日本の文化や習慣も大切に

HEI Schools Nagoya Sakaeでは、本国フィンランドのスタッフが教育リーダーを務め、基本的なカリキュラムはフィンランド式となるが、同等に季節行事など文化や習慣は、日本のものを取り入れていきたいという。園で使用する基本言語は英語だが、日本語の時間もある予定だ。

これまでにない新たな教育の選択肢となる同園には、どのような教育観を持つ家庭が合うのだろう。まずは健康的でバランスの取れた生活を大切にする家庭。心や体、社会性を含めた総合的な幸福に関心がある家庭。そして子どもを信じ、短期的な結果よりも長期的な成長を信じ、その過程を信頼して見守れる家庭などが考えられるだろう。ホリスティック(全人的)な成長を重視しているHEI Schoolsでは、学業一辺倒ではなく、深く長く残る学びを重視しているからだ。「日本の子どもたちも生き生きとした“芽”を持っています。それを小さな頃から核として、フィンランド同様に育んでいけるよう努めていきたいです。同園での学びを通して子どもたちの可能性が最大限に広がり、どんな困難にも屈しない大人に育っていくことを願っています」(鵜飼園長)

ある動物学者の先生にインタビューしたとき、「小さい頃の遊びには、大人になって役立つ知恵や学びにつながるものがたくさんある」というお話を聞きました。「遊び」に夢中になった結果、「もっと知りたい」と知識を吸収したり、「なんでだろう?」と自分の頭で考えたり。そうした一つひとつの経験が学びの土台となり、生きていくうえで大切な力を養うことにつながるといいます。子どもとどんなふうに接し、どんな教育をすれば学びの土台が育つのか、いま、親御さんの関心が高まっていることを実感しています。 名古屋に新たに誕生するHEI Schoolsで展開されるフィンランド式教育は、子どもそれぞれに異なる「好き」や「やりたい」を尊重し、学びに向かう力を育むのが特徴的です。さらに英語をベースとした環境で、背景の異なる人とコミュニケーションする力も育っていくでしょう。ここで学んだ子どもたちがどのように羽ばたいていくのか、注目していきたいと思います。

預かり時間は? 延長保育はある?

基本の預かり時間は、9時~14時30分。その前後、8時30分~9時、14時30分~18時30分に、希望者を対象に延長保育も実施します。延長保育では、各家庭にヒアリングし、要望に沿ったカリキュラムを展開する予定です。

先生1人当たりの園児数は?

2歳児クラスでは先生1人あたり5人、3歳以上のクラスでは先生1人あたり10人の園児数を予定しています。各クラスの定員は、2歳児クラス6人、3歳~5歳児クラス各15人と、少人数制になっています。

送迎は?

各ご家庭でお願いします。栄駅直結でアクセスしやすく、送り迎えしやすい立地です。

ランチは給食? お弁当?

園内に給食室を設け、できたての給食を提供。栄養士がアレルギーや宗教的配慮にも柔軟に対応します。

先生とのコミュニケーションは英語ができないとNG?

日本語ができる先生・スタッフが常駐しています。外国人教師やスタッフと英語でのコミュニケーションが不安な場合は、通訳などでサポートします。

卒園後はどんな進路が考えられる?

他国のHEI Schoolsでは、インターナショナルスクールやIB認定校に進学するケースが多数。卒園後にどの学校に進学させたいか、各家庭にていねいに聞き取り、サポートする予定です。

Information
AERA with Kids イベント@名古屋

世界に羽ばたく子、どんな「力」を育てたらいい? グローバル時代の「幼児教育」を考える(予定 )

開催日時
2026年2月25日(水)11時~13時(10時半開場)
会場
中日カンファレンス
(愛知県名古屋市中区栄4-1-1中日ビル6F)
参加費
無料
ゲスト
フリーアナウンサー・竹内由恵さん
モデレーター
AERA with Kids 鈴木顕編集長
主催
株式会社朝日新聞出版 AERA with Kids編集部
協賛
中部電力株式会社

ゲスト
竹内由恵さん

小学4年生から中学3年生までを海外で過ごした、日英バイリンガルの帰国子女。現在は静岡で、2児の母として子育てに奮闘中。